YCobol-文法の説明



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字句の種類


 字句はプログラムを構成する最小単位である。字句の種類は下記のとおり。

□ 数字定数

 数字定数には数字そのものを書く。符号や小数点も使用できる。

【例】
7000
3.14
-6182
0
□ 文字定数

 文字定数には、英字や数字のほかに、日本語などの全角文字も書ける。
 文字定数はダブルクウォート「"」で括らなければならない。
 文字定数の内容に「"」を含めることはできない。

【例】
"商品名"
"ability (名詞) 能力、手腕"
"円周率は 3.141592 ...."
□ 表意定数

 表意定数はプログラム中でよく使われる値に名前をつけたものである。

SPACE
桁数いっぱいの空白「 」

ZERO
桁数いっぱいのゼロ「0」

HIGH-VALUE
数字項目の場合は、桁数いっぱいの「9」
文字項目の場合は、桁数いっぱいの「Z」
 (注意) 
将来のバージョンでは、数字項目へ転記できなくなる可能性があるので、 文字項目にのみ、使用すること。
また、文字項目においても、値が「Z」ではなく、最大の文字コードに置き換わる可能性もあることに留意されたし。

LOW-VALUE
数字項目の場合は、桁数いっぱいの「0」
文字項目の場合は、桁数いっぱいの「A」
 (注意) 
将来のバージョンでは、数字項目へ転記できなくなる可能性があるので、 文字項目にのみ、使用すること。
また、文字項目においても、値が「A」ではなく、最小の文字コードに置き換わる可能性がある留意されたし。
□ 予約語

 予約語には、必要語、補助語、表意定数、などがある。

必要語
プログラムの構文を規定するための語
このドキュメントで下線がついている語

補助語
プログラムの構文を規定するための語で、省略可能なもの
□ 一意名

 一意名とは項目名や手続き名など利用者が定義する名前である。

・使用できる文字は、英字、数字、ハイフンのいずれか

・先頭に数字を使用できない

・先頭または最後にハイフンを使用できない

・一意名に予約語と同じものを書けない

【例】
NUM
IN-REC
OUT-CODE

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